防衛省が航空自衛隊の戦闘機部隊を大幅に増強する検討に入ったことが20日、分かった。現行では12個飛行隊(1個飛行隊の定数約20機)の戦闘機部隊を14個まで引き上げる方針で、現在1個飛行隊を置いている新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県)に1つ増設することなどで14個とする。東シナ海から太平洋などへ活動範囲を拡大させる中国の脅威をにらみ、米海兵隊の最新鋭ステルス戦闘機F35Bを新たに導入すれば新田原基地への配備が有力視される。
戦闘機部隊の増強は、政府が年内に改定する防衛力整備の基本指針「防衛計画の大綱」の焦点の一つとなる。
平成25年に策定した防衛計画の大綱では戦闘機部隊を現行の12から13に増やすことを打ち出した。
空自が導入を決めている空軍仕様のF35Aを42機調達し、F2戦闘機の飛行隊を1つしか置いていない三沢基地(青森県)にF35Aの2個飛行隊を配備する。三沢基地のF2は、老朽化により退役するF4戦闘機の飛行隊を2つ置いている百里基地(茨城県)に移した上でF15戦闘機の飛行隊も1つ増設し、13個飛行隊に引き上げる計画だった。
ただ、この計画のままでは北海道から沖縄県まで全国に7カ所ある戦闘機部隊の拠点のうち、新田原基地だけがF15の飛行隊を1つしか置かない態勢が続く。戦闘機部隊は領空に接近する中国軍機などへの対領空侵犯措置(緊急発進=スクランブル)の任務にあたりつつ、訓練時間を設けてパイロットの技能を向上させることが不可欠だが、拠点基地に置く飛行隊が1つだけだと訓練時間を捻出しにくい弊害がある。
新田原基地に2つ目の飛行隊を置く場合、空自が新たに導入を検討するF35Bの配備を視野に入れる。
F35Aの派生型であるF35Bは短距離の滑走で離陸し、垂直着陸も可能なため短い滑走路での運用に適している。新田原基地に配備すれば中国による南西方面の離島侵攻に迅速に対応でき、滑走路の短い離島の民間空港を拠点に運用できるほか、平時の警戒監視にも活用しやすい。
防衛省は海自最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」をF35Bの離着艦可能な「空母」に改修することも検討している。いずもが新田原基地から飛来するF35Bを搭載して東シナ海に展開し、離着艦訓練を行えば中国への抑止力と対処力の一層の強化につながる。
えと……。
財務省は空自の退役機による純減を推し進めていたよね?
で、今度は飛行隊を新設するんだよね?
しかも、F-35Aじゃなく、F-35Bで……。
それで、「いずも」型を空母化するとか言ってるわけだよね?
何がしたいの?
いや、別に飛行隊を増やすのは反対じゃないけどもさ……。
なんだって、F-35Bを選ぶわけ?F-35Aですら十分な数とは言えないってのにさ……。
これ、空母化した「いずも」型の艦載機ではなくて、別に用意するわけよね?
一体、どうしたいのかさっぱりわからんよ……。
確かにF-35BはベースはF-35Aだよ?でも、実質別物なんだけどもさ……。
ついでに、スクランブル用っていうけれども、重くて運動性の悪い上に搭載量もたかが知れているF-35Bを制空戦闘機として運用するとか狂気の沙汰だとしか思えないんだが……。
というかだね、そもそも、F-35シリーズはジョイント・ストライク・ファイター、統合戦闘機だよ?どっちかと言えば、支援戦闘機の部類だ。
正気か?